お通じでわかる!腸から始まる体の不調と不調改善に効果的な方法
2024/09/20
毎日のお通じ、しっかり出ていますか?実はお通じの状態は「体の健康を教えてくれる大事なサイン」なんです。腸が元気だと、体全体の調子が良くなります。でも、腸が疲れていると、体のさまざまなところに不調が出ることがあります。
今回は、お通じからわかる体の不調について、そして腸を元気にするための「腸活」についてわかりやすくお話しします!
お通じが体の状態を教えてくれる理由
腸は食べ物を消化して栄養を吸収する*のはもちろん、体の毒素を外に出す役割も担っています。
でも、腸の調子が悪いと、便秘や下痢を引き起こし、体全体に悪影響を与えます。だからこそ、毎日のお通じの状態をチェックすることは、自分の体調を知るうえでとても大切なんです。
健子な人の便は70〜80%が水分で占められているって知っていましたか?
そして、残りの20%は新陳代謝によって剥がれ落ちた腸の古い細胞と栄養や水分が吸収されつくした食べかすになります。
ですので、便全体に占める食べかすの比率は、わずか6〜7%しかないということになるのです。
思ったより少ないのではないのでしょうか。
お通じは何でできているの?
水分 |
70~80% |
腸内細菌 | 6~7% |
腸の内壁 | 6~7% |
食べかす | 6~7% |
お通じでわかる腸のサイン
では、どんなお通じの状態が体の不調を教えてくれるのでしょうか?ここでは、よくあるお通じの問題と、その原因を紹介します。
便秘
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便が3日以上でない、または硬くて出にくい状態が便秘です。毎日出ないと便秘なのかな?と思いがちですが、そうでもないのですね。
2〜3日に1回あれば正常範囲内なのですが、
理想は一日あたり1〜2回でしょうか。
便秘になると腸の中に老廃物がたまってしまい次のような症状が出やすくなります。
●肌荒れやニキビ:体の中に毒素がたまると、肌にも悪影響が出ます。
●疲れやすい:体に不要なものが残るため、元気がなくなりやすいです。
●お腹が張る:ガスがたまって、お腹がポッコリしてしまいます。ガスが溜まる理由にストレスもあるのですがこれについてはまた別の記事でご紹介しますね
便秘の原因には主に、水分不足や食物繊維不足、運動不足、ストレスなどがあります。
下痢
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逆に、便が水っぽくてゆるい状態が続くのが下痢です。下痢の時は、腸がうまく働いておらず、食べたものをしっかり消化・吸収できていません。
栄養不足になり体に必要な栄養を吸収できないので、疲れやすくなります。
お腹が痛いなど腸が炎症を起こしていることが多く、腹痛が続くこともあります。
下痢の原因は、食べすぎや冷たいものの取りすぎストレス、腸内の悪玉菌が増えていることなどです。
ここでちょっと話はそれますが、便秘薬についてお話してたいと思います
私は摂食障害を患っていた時に長い間、便秘薬を大量に飲んでいたことがありました。これはもちろん、腸にはよくないのですが、、、とはいえ便秘で苦しんでいる方にとっては便秘薬を使うしかない、というときもあるのかなと思います。
便秘薬には、2種類あって、便を柔らかくする薬と、腸を刺激して排便を促す薬の2種類になります。便を柔らかくする薬は依存性はないものがほとんどです。
ですが、腸を刺激して排便を促す方の便秘薬は繰り返し使用することで腸がお薬の刺激がないと動かない腸になってしまう危険性があるのです。ですので腸を整え、できるだけお薬に頼らなくても排便できる腸を目指していきましょう。
また下剤を使用する際には、薬剤師や医師に相談しましょう。
便の状態であなたの腸環境をチェックしましょう
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普段は茶色の便が、黒っぽい、灰白色、赤っぽい、緑色だったりするときは、腸内環境が悪くなっている可能性があります。
●黒っぽい便(柔らかい場合):悪玉菌が増えている。腸で出血していることがあります。心配な場合は病院で相談を。
●黒っぽい(硬い):内臓からの出血と腸内フローラの悪化の2つの原因が考えられます。
※黒っぽい便は体が悲鳴を上げているサインです。
対策としては
1、腸内フローラのバランスを整えるために、お酒やお砂糖を控える、摂らないようにする。
2、よく噛んで食べる
3、睡眠を十分に取る
4、胃腸にやさしい水分を摂るようにする、毒素排出作用の期待できるドクダミ茶やハトムギ茶もおすすめです。
●緑色の便:食べたもの(例えば、ほうれん草など)が原因の場合もありますが、腸内のバランスが崩れていることも考えられます。
対策としては
1、消化のいいものをよく噛んで食べる
2、胃腸を温める
●灰白色:腸が弱り脂肪を消化できていない場合があります。
まずは医師に相談しましょう。
バリウム検査の翌日に出る白い便は問題ありません。
腸をチェックするときのポイント
①色:色は黄土色や茶色が理想です。このとき、腸内環境は酸性になっています。お肉や脂肪分を摂りすぎていると、黒くなりアルカリ性になります。
②やわからさ:理想は熟れたバナナの柔らかさです。硬めの場合は水分が不足していたり、食物繊維不足も考えられるので、普段の食生活を見直しましょう。
③比重:重さですね。食物繊維がしっかり摂れている場合の便は水に浮きます。
④におい:大人の便で健康な場合はそれほど臭くありません。これは健康的な腸内フローラであることも示しています。
⑤出方:出方はスルッと出るのが理想です。
簡単に説明しましたが、あなたもご自身の腸のお便りチェックしてみてくださいね。
腸からのメッセージに気づくことで、今のあなたのあった腸活をすることができます。そして、これらを実践することで理想的な腸を手に入れ、内側からも外側からもさらにキラキラと輝くあなたになれるのです。
腸を元気にする腸活の進め
お通じが不調だと、体全体に影響が出るので、腸の状態を良くする「腸活」が大事です。腸活をすることで、便秘や下痢が改善され、体も元気になります。ここでは、誰でもすぐにできる簡単な腸活方法を紹介します。
1食物繊維をしっかりとる
内側からキレイになれる
食物繊維は、腸内の**善玉菌**を増やし、便をスムーズに出す助けをします。食物繊維が多く含まれている食べ物には、次のようなものがあります。
野菜(キャベツ、にんじん、ほうれん草など)
果物(リンゴ、バナナ、キウイなど)
全粒穀物(玄米、オートミール)
豆類(大豆、レンズ豆)
毎日の食事に、これらをバランスよく取り入れてみましょう。
水をたくさん飲む
あなたの活動に合った量を!
腸が元気に働くには水分が必要です。
人間の身体から出る1日の水分量は、約2.5L。
(内訳:尿や便などで1.6Ⅼ、汗や呼吸などで0.9Ⅼ)
これに対して、摂取する水分量は、食事などで含まれる水分は1.0Ⅼ、体内で作られる水分が0.3Ⅼ。
なので、飲料水として1日に、1.2Lが必要となります。だいたい、体重×30〜40mℓの計算です。水分が足りてないと、便が硬くなり出にくくなってしまいます。
適度な運動をする
歩くだけでもOK
体を動かすことで、腸の動き(蠕動運動)が活発になり、便がスムーズに出やすくなります。特におすすめの運動はウォーキングや軽いストレッチです。1日30分ほどの運動を続けるだけでも、腸が元気になります。
発酵食品を食べよう
バランスよく摂ろう
発酵食品には、腸内環境を整える善玉菌がたくさん含まれています。腸に良い発酵食品を毎日の食事に取り入れることで、便秘や下痢が改善されやすくなります。発酵食品には、以下のようなものがあります。
・ヨーグルト
・納豆
・味噌
・漬物
これらを無理なく食べて、腸内の善玉菌を増やしましょう。
ストレスを減らす
溜まる前に発散しよう
ストレスがたまると、腸の働きが悪くなります。リラックスできる時間を持つことも、腸を元気に保つためには大事です。趣味や軽い運動、深呼吸など、リラックスできる方法を見つけて、ストレスをためないようにしましょう。
最後に
理想的な腸を手に入れよう
お通じは、体の調子を教えてくれる大切なサインです。便秘や下痢が続くときは、腸が「疲れているよ」と教えてくれているのかもしれません。そんなときこそ、腸を元気にする腸活を始めてみてください。
毎日のお通じをチェックして、腸が喜ぶ生活を送ることで、体も心もスッキリ元気になります。腸が元気だと、体全体が元気になり、美容やダイエットにも効果的です。あなたも今日から少しずつ、腸活を始めてみませんか?